2010年02月10日

手遅れ

メーター内に”F”表示が出てしまったW168・A160Lの入庫です。

入庫時にはその表示も出ておらず、問題なく走行することができます。

FTCのDTCのメモリーは・・・
  10.01.15 002.jpg  10.01.15 001.jpg
エレクトリックプレートがプレッシャ−異常を検出していました。


一旦DTCをクリアしてその後数回の試乗を重ねますが、現象は現れません。
    10.01.15 003.jpg    


そこで会議に出席する際にも乗ってみると、ATFの油温上昇とともに1速で滑りが感じられました。

今度は帰りがけに乗り出すと、やはり油温が上がってくるのと同時に滑りが発生し、信号待ちから一気に加速すると滑りが酷くなるのと同時に”F”マークが点灯しました。
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そのときのDTCも前回に見たDTCと共通です。
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このときも一旦DTCをクリアし、”F”マークが消えたことを確認したのですが、今度はセルモーターが廻りません。
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MSMもダイアグノシスをチェックしてみると
            10.01.15 011.jpg
スターター回路の異常が検出されましたが、翌朝には始動可能状態になっていました。






先ずは1速滑りと”F”表示から診断していきます。

データーモニターで怪しいと思われる個所を診断していきますが、問題になるようなところは見当たりません。
              10.01.15 009.jpg  

滑りがある場合、クラッチのフェーシングの摩耗の可能性もありますが、暖機時のみの症状はバルブボディーの油圧回路の不具合も考えられるので、大まかな見積もりを出しO/H作業に取り掛かります。


最近オークションで買ったばかりというこのお車、どのような使われ方をしてきたのか分かりませんが、抜き取ったATFは交換したばかりなのかキレイな状態でした。
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エレクトリックプレートとソレノイドバルブを外し
    10.02.03 005.jpg  10.02.03 006.jpg
内部の分解の為カバーを外していきます。

ワンウェイバルブの損傷や
      10.02.03 008.jpg  10.02.03 013.jpg
チェックボールの変形や損傷をチェックしながらバラしていきます。

バルブボディーからスプールバルブを取り出し
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損傷状態を確認しながら洗浄していきます。

各ソレノイドバルブの抵抗値を測定し、単体で駆動テストします。
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全ての点検と洗浄後、バルブボディ−を組み上げ
            10.02.03 024.jpg                    
ミッションに搭載します。

オイルパンマグネットとオイルパンも洗浄し
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全体的にスムーズな変速になりましたが、暖機後には1速の滑りが発生してしまいました。



1速の滑りが発生し始めた為ATFを交換。それでも完治しなかったため、そのまま乗り続けてしまいフェーシングが摩耗してしまったという状態だと思われます。



残念ながら今回は手遅れですが、丁寧なスロットルワークでは滑りが発生しない為、暫く様子を見ながらお乗りいただきます。















PS、セルモーターが廻らなかったのは、A/T異常を検出したためだと思われます。 
posted by じんちゃん at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | メルセデス・ベンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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